1月28日(土)、選手権2日目。対戦相手はロアッソ熊本さん。学童県優勝、全日準優勝。今大会第1シードのチーム。熊本県No1のチームといっていい。そんなチームとは、トレーニングマッチなんてなかなか組めない。公式大会でガチンコ勝負ができるなんて、なんて幸せなことだ。
この大会の組み合わせ抽選のとき、1試合勝てれば対戦できると分かっていたので、今回の対戦をとても楽しみにしていた。そして、先週勝ち上がって対戦できることが分かってこの1週間、どうやって戦おうか考えた。攻撃面では、ディフェンシングサードでボールを失うことが怖いから、ロングボールを使う。攻撃にあまり人数をかけず、局面で勝負ができる選手に頼る。守備面では、少し引いたところでブロックを作り、ゴール前で集結して守る。自分たちよりも力のある相手に対して使いそうなチーム戦術。でも、そんなこと、トレーニングやトレーニングマッチの中でやったことない。今までやったことをないことを選手にやらせるのか・・・。答えはやっぱりNO!勝負だから勝ちにこだわることは大切だけど、今まで積み上げたことを試しもせずにゲームに臨むなんて、選手に失礼だ。今までやってきたことは何だったのか?試合後、結果が出た時に何を根拠に分析すればいいのか?ということで、今までやってきたことをピッチで表現すること。そして、この県No1チームに何が通用して何が通用しないのか感じることをこのゲームのねらいとした。
いよいよ試合開始。当然ずっと自陣に押し込まれっぱなし。ビルドアップしようにも、ほとんどはめられてボールを失う。守備でも1stDFで相手を全く捕まえることができず、カバーやスライドが間に合わない。前半5,6分までは何とかしのいだけど、前半だけで9失点。勝負はほぼ決した感じ。後半、相手もメンバーを替えてきたけど、展開はさほど変わらない。相手のプレー強度が若干弱まった分、ボールを握る場面が増えたり、相手ゴール前まで運んだりすることができたけど、ゲームの流れが変わることはなかった。結果後半7失点。
ゲーム展開を変えられなかったのは、指導者の責任。ゲーム中やハーフタイムでいいコーチングができていれば、少しは変わったのかもしれない。課題はたくさんあったんだけど、どこに手をつければよかったのか。どこに絞り込んでコーチングすればよかったのか。ゲームが終わって数時間経つけど、なかなか答えは見つからない・・・。
ゲーム中のコーチングについては、一度映像を見て勉強しなおそう。こんなゲーム展開でも、指導者として何かできたはず。力の差があったからこの結果は当然だ、なんてことを考えて逃げていたら、指導者も、そして選手たちも成長しない。答えが見つかったら、コーチ陣でディスカッションしよう。
ゲーム前に、6年生には相手は同学年の選手なので、自分との違いは何か、それを埋めるためにはどうしたらいいのか感じでほしい、また4、5年生には、1、2年後の目指す姿をイメージしてほしいと伝えておいた。この大敗を無駄にしてほしくないな。
6年生最後の公式大会。結果は残念だったけど、これで終わりじゃない。もっともっと自分を成長させるために、もっともっとトレーニングでプレーの質を高めていこう。卒団までの約2か月。まだまだやるよ~!