練習日誌

「トレーニングマッチの意義」

7月14日(火)
今日は、エボルピア苓北のみなさんが来てくれて、1~3年のトレーニングマッチ(TM)。

エボルピア苓北はトップチーム(4~6年)が県内のトーナメント戦で上位に食い込むほどの強豪チーム。天草内でもその実力は1、2位を争うチームだ。指導者も若くてとても熱心。こんなチームとTMをするといろいろな収穫がある。

今日は1・2年生チームと2・3年生チームの2つに分けてゲームを行った。子どもたちには大変申し訳なかったが、今日はスタッフが足りず、2・3年生チームは3年生が中心となって、自分たちで進めてもらった。

1・2年生チームは、ほとんどの子が初めてのTM。普段のトレーニングでもまだ十分にゲームを行ったことがないので、ルールもよく分かっていない子がいた。ゲーム内容も一方的に押されっぱなし。はじめはぼっこぼこにシュートを決められちゃった。攻撃では、ボールを持ってもすぐに相手にとられちゃう。ドリブルで相手をかわすトレーニングは今やっている途中だからとられて当たり前。でも相手は2人も3人もかわしてシュートを決めている。

どうしてかな?そんなことを考えながらプレーした子がどれだけいるんだろう。守備では、簡単に相手のドリブルを許してしまう。さあ、どうしよう。どんな言葉をかけようかな?攻撃に関しては、ボールフィーリングの問題なので、今やれといってすぐにできるもんじゃない。

そこで、守備にだけ働きかけた。まずは、ボールを持っている相手と自分たちが守るゴールの間にポジションをとること。そして、そこから相手に体を寄せること。そうすると簡単にシュートを打たれることはない。この働きかけから、少しずつゲーム内容が変わってきた。攻撃からボールを奪われて守備の場面になったとき、すぐに奪い返そうとするようになった。そして体を寄せると相手のシュートが体に当たったりボールを奪ったりする場面が増えてきた。ちょっとずつゲームが競り合うようになってきたぞ。そして最後のゲーム。粘りに粘って1点をもぎ取った。失点もたくさんしたけど・・・。

普段のクラブ内でのトレーニングではなかなか気づけないことを、TMで気づかせてくれる。今自分たちにできること(通用すること)は何?もっと身につけないといけないことは・・・?1・2年生でもそんなことを考えながらプレーをする習慣を身につけてほしいな。

2・3年生にはふり返りをさせた。

「今日、よかったところは?」
「し~ん」
何もないんかい!2・3年生は点数も競っていたので、何かしらいいところもあったはずなんだけどな。

「悪かったところは?」
「ボールを持ったとき、ドリブルでかわさないで前に蹴ってばかりいた」

なるほど、1・2年と同じ現象か。少し2・3年生のゲームを見たけど、確かにボールを運べずに奪われる場面が多かったな。まだパスを使って攻撃することをやってないので当然だな。これから少しずつ入れていくね。

「スローインするときなんかに味方でかたまっていた」
ポジショニングの問題ね。「じゃあどうすればよかったの?」と切り返すと「広がる」と答えた。「なんのために?」と返そうかと思ったけど、それは今度トレーニングの時に返していこう。

2・3年生は自分たちの課題を見つけながらプレーしている。日頃のトレーニングから指導者が「今のどうだった?」「どうしたらいいと思う?」こんな問いかけをたくさんしていくとこんな子どもたちが育つんだな。私たち指導者も勉強になりました。
今回のTMで得た収穫を次のトレーニングにいかしていこう!