練習日誌

「同じトレーニングでも要求を高めることで」

今日は、1・2年生のトレーニングについて。
今日は1年生が6人、2年生が8人だったので、ボールフィーリングの後、1年生と2年生に分けてトレーニングを行った。
まずは、ドリブルのトレーニング。DFに見立てたコーンに向かってドリブルし、フェイントをかけてコーンをかわす。ボディフェイクで相手をだました後、アウトサイドでボールを運んでほしいんだけど、1年生はなかなか使えない。1年生はこのまま、ボディフェイクでかわすトレーニングを続けた。声かけをしていくと、できなくてもやろうとしている子どもが出てくる。その姿を見逃さず、賞賛の言葉かけ。「すごい!アウトサイドが使えたね!」この言葉かけがとても大切。ほめられた友達を見ると、自分もほめてほしくなる。少しずつ子どもたちのプレーが変わってきた。

2年生はある程度アウトサイドが使えるので、シザースフェイントを入れるなどして、ちょっと要求を高めてみる。今やれなくても繰り返しトレーニングをしていくことで積み重なっていく。できることを繰り返すことで体にしみ込ませることも大切だけど、できないことにもチャレンジしていくことも必要。そうじゃないと成長が望めない。2年生には少し厳しめに声かけしていった。
次はパス&コントロール。インサイドでボールをコントロールし、インサイドでパスを出す。単調なトレーニングだが、要求を高めるならばどんどんプレーの質が高まってくる。1年生はまだ動きながらコントロールすることができないので、止まったままコントロール。それでもインサイドじゃなく足の裏を使ったり、とにかく足に当てたりといった感じ。インサイドで止めたり蹴ったりすることで正確にプレーできることを体感させないといけないな。でも、まだそこまではいかないので、とにかく「インサイドを使おう」という言葉かけのみ。ちょっと工夫がいるな。次回までに考えよう。

2年生は、さらに要求を高める。正確にコントロール、パスするだけじゃなく、速いタイミングでコントロール→パスをさせた。そのためにはファーストタッチでパスが蹴れるところにボールをコントロールしなきゃいけない。インサイドを使うだけじゃなく、どうコントロールすればいいか意識しながらプレーしようとする子どもが増えてきた。できなくてもやろうとする、意識することで、うまくいかなかったとき、「どうして?」と考えるようになる。これを繰り返し、自分なりに調整していくことによって上手になっていくんだよ!
そして、1対1。1年生は攻撃のときゴールへの意識はあるけど、その前にトレーニングしたテクニックがなかなか使えない。まだ十分に身についてないから仕方ないか。それでもアウトサイドで相手をかわしたときには、賞賛の言葉かけを。
2年生は意識が高い。トレーニングしたことをやろうとする姿が見られる。だからバッチバチの攻防が見られた。こんな中で自分の思い通りのプレーができるようになると大したもの。一緒にトレーニングしている友達は仲間だけど、ライバルでもある。1対1の勝負にはこだわってほしいな。

最後はゲーム。1年生は3対3、2年生は4対4の少人数だから、どちらもボールに触れる機会は多い。ここまでのトレーニングをいかすにはちょうどいい人数かもしれない。1年生は1対1のトレーニングと同じようにゴールに向かう意識は高い。でもテクニックが足りないから、うまくボールが運べない。でも、コーチがゴールにつながるパスを出すことで、得点場面が増えてきた。
2年生はところどころでパスが見られた。あんまり教えてないのに・・・。プレーの選択肢が増えることはいいこと。次回からドリブルだけじゃなく、味方を使ってゴールに向かうトレーニングを入れていこう。
1年生、2年生、同じトレーニング内容だけど、子どもたちの今持っている力に合わせて要求を変える。そのためにも、子どもたちの今持っている力を見極めるコーチの「目」が大切です。