今日(6/27)はバレンティアさんとのトレーニングマッチ。力はほぼ同等だったので、スコア的にも五分五分といった感じ。いろいろなポジションでいろいろな選手を起用できたので、とても参考になった。まだまだ成長過程なので、この選手はこのポジション、と決めつけないほうがいい。確かに、今の段階で向き不向きはあると思うけど、どのポジションでもできるようになっておく必要がある。そのためにも、「戦術」に対する理解が大切。
基本的にはどのポジションでも考え方は同じ。攻撃の目的は「ゴールを奪う」こと。そのために、体の向きやボールの置きどころは進行方向(ゴール)が優先。ゴールを目指してボールを運ぶために、常にゴールを意識しておく。守備の目的は「ボールを奪う」こと。そのために、ボールを持っている相手選手にアプローチをする。自陣のゴール方向にふたをするために「集結」しないといけない。そして、相手の守備が集結するならば、相手と相手の間を広げるために、「幅と厚み」をとる。こういった一連の動きを個や集団で行っていく。これは、どのチームも考え方は同じなので「個人戦術」とか「集団戦術」といわれている。この「個人戦術」や「集団戦術」は、普段のトレーニングでおさえていかないといけない。このことを理解し、実践できるならば、基本どのポジションもこなすことができる。
でも、「チーム戦術」は別。例えば、自陣からのゴールキックやGKからのリスタート。どうやって中盤のエリアまでボールを運ぶのか。前線のターゲットを決めて、そこにロングパスを通す。DFから短いパスをつないで前へ運ぶ。などなど・・・。その選択はチームによって違う。指導者の考えや選手の特性などによって変わってくるだろう。では、我がアマソレイアはどうする?ロングパスを通すためには、そのパスを正確に蹴ることができる選手が必要。また、スピードを生かしてスペースに入り込んでボールを受ける選手、あるいは体の大きさや強さを生かして相手を押さえながらボールをキープする選手が必要。果たして、うちのチームにそんな選手がいるのか?いないならば短いパスをつないで前へ進むしかない。その短いパスをどのようにつないでいくのか。ここはある程度の約束事が必要になってくる。これは、やっぱりゲーム形式のトレーニングでないとできない。今回のようなトレーニングマッチでおさえていくべきものだ。
トレーニングマッチの意義はいろいろとある。日頃のトレーニングで身につけたものを試す、というのが大きな目的だと思う。そこに、「チーム戦術」の練り上げができるようになってくると、チームとしての底上げができるんじゃないかな。そのためにも、「止める」「蹴る」「運ぶ」テクニックの質を上げる必要がある。それがないと戦術がどうのこうのっていえるレベルにならない!!