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「基準を示す」

守備のトレーニングの時に、コーチから「もっと相手に寄れ!」という指示が出る。「どのくらい寄ればいいの?」と疑問に思う子どももいるかも知れない。「自分の腕を相手にまっすぐに伸ばして、手が届くところまで」と言葉で表現するか、コーチがやってみせるかしないと、子どもたちには伝わらない。指導者が子どもたちに落とし込んでいきたいことを伝えるためには、「基準を示す」ことが大切。

今、1・2年生では、パスを使って攻撃をすることをトレーニングしている。ゲーム前のトレーニングは、2対2+2サーバーやゴール前の3対2+GKをよくやってるけど、攻撃側が常に人数が多い状態にしている。ということは、攻撃側が必ず1人はフリー(守備側のマークがついていない)になっているということ。単純に考えると、フリーの選手にボールをつないでいけば、相手にボールを奪われることはない。でも、実際にやってみるとなかなかボールがつながっていかない。「空いてるのはだれ?」という言葉かけをしても、どのようにボールをつなげばいいのか、イメージが湧かない。

そこで、ゴール前の3対2+GKのトレーニングでは、攻撃側の「3」にコーチが1人入ることにした。コーチがフリーの子にパスを出す。その子がゴールまで行けないなら、コーチがフリーの状態を作りパスを受ける。そうやって子どもたちに「基準を示す」ようにした。そうすると、そのトレーニングの中では少しずつボールがつなげるようになってきて、ゴールを奪う場面も増えてきた。でも、コーチが入らない最後のゲームになると・・・。まだま だだな!

いいチームの、いい選手のプレーをたくさん見よう。海外のサッカーでもいい。日本代表のゲームでもいい。Jリーグでも。中高校生でも。地元天草の小学生でも。あまくさFCの仲間でもいい。それらのプレーのいいところを見つけて!自分と比べて!なぜ?どうしたら?という疑問をもって!自分の中で「基準」がはっきりしてくるよ!